「日本語は話せるのに授業が分からない」理由
― 保護者の方が知っておきたい大切なポイント ―

外国語ルーツの子どもを育てている保護者の方から、
よくこんな相談を受けます。

  • 日本語は話せているのに、授業についていけない
  • 宿題に時間がかかる
  • 学校のことをあまり話したがらない

「家では問題なさそうなのに、なぜ?」
と不安になりますよね。

この記事では、
外国語ルーツの子どもが学校でつまずきやすい理由と、
保護者としてできる関わり方を、分かりやすくお伝えします。


日本語は話せる=勉強の日本語ができる、ではありません

まず知っておいてほしい大切なことがあります。

日常会話の日本語
**学校で使う日本語(学習言語)**は、まったく別の力です。

外国語ルーツの子どもは、

  • 友だちと遊ぶ
  • 家族と話す

こうした会話は問題なくできても、

  • 教科書の文章を読む
  • 先生の説明を理解する
  • 自分の考えを文章で書く

といった場面で、急に難しさを感じることがあります。

これは、とても自然なことです。


学校の日本語は、大人が思っている以上に難しい

たとえば、こんな表現。

  • 「理由を説明しましょう」
  • 「〜について考えられます」
  • 「共通点と相違点」
  • 「筆者の主張をまとめなさい」

これらは、
日本で生まれ育った子どもでも、
長い時間をかけて身につけていく言葉です。

外国語ルーツの子どもにとっては、
日本語+教科内容を同時に理解する必要があり、
大きな負担になります。


「分からない」と言えない子どもたち

学校では、

  • もう日本語ができると思われている
  • 周りに合わせたい
  • 迷惑をかけたくない

そんな気持ちから、
分からなくても黙ってしまう子も少なくありません。

その結果、

  • 消極的に見える
  • やる気がないように見える

と誤解されてしまうこともあります。


保護者ができること|家庭でのやさしいサポート

特別な教材や難しい勉強は必要ありません。

今日からできる関わり方

  • 「分からなくても大丈夫だよ」と伝える
  • 学校の話を、途中で訂正せず最後まで聞く
  • 内容より「話そうとしたこと」を認める
  • 正しい日本語より、気持ちを大切にする

家庭が安心して言葉を使える場所になることが、
日本語力の土台になります。


日本語の力は、ゆっくりでも確実に伸びます

外国語ルーツの子どもの日本語力は、

  • すぐに成果が見えにくい
  • でも、ある日一気に伸びる

という特徴があります。

今は不安でも、
お子さんの中では、確実に積み重なっています。


保護者の方へ|ひとりで抱え込まないでください

「私の関わり方が悪いのかな」
「もっと何かしなきゃいけないのかな」

そう悩む保護者の方は、とても多いです。

でも、
悩んでいる時点で、あなたは十分に子どもを支えています。


外国語ルーツの子どもと保護者を支えるために

このブログでは、

  • 外国語ルーツの子どもの学校生活
  • 日本語指導の視点
  • 保護者の不安が少し軽くなるヒント

を、専門用語を使わず、分かりやすく発信していきます。

「ひとりじゃない」と思える場所になれたら嬉しいです。